世界の内側から外側へ。
誰かが「語った」物語は、やがて誰かが「騙った」物語として。
そうして綴られた物語を、音楽に編み直す。

彼女の歩んだ軌跡を、彼らを取り巻く世界を。
それらを読者へ。旅人へ。次の誰かへ。

絵本風のブックレットと音楽を一緒に。読み物としての物語音楽をあなたに。

物語音楽。
原初のそれは、誰かの英雄譚を語ったものであった。
やがてそれは冒険譚を、不思議を、人間模様を描くようになった。
そうして今、数多の語り手が音楽の中に様々なあり方で様々な物語世界を描き出している。
ここで語る物語音楽は、そうした音楽の内側に幻想・幻影を織り込んだ音楽群のことである。
MusicaeFragmentumはその半歩先、2.5次元ともまた違う物語世界の表現。
現実と幻想の間を目指す一連のプロジェクトである。
これを我々は、『箱庭音楽』と定義した。